ピクセルピッチとは?LEDディスプレイの選び方と価格・解像度の関係

LEDディスプレイの導入を検討する際、仕様書や見積書で必ず目にする「ピクセルピッチ(〇〇mmピッチ)」という用語。
これが何を意味し、どのように選べばいいのか、迷われる方も多いのではないでしょうか。
ピクセルピッチは、ディスプレイの「映像の美しさ」だけでなく、「最適な視聴距離」、そして「導入コスト」に関係する要素です。
この記事では、ピクセルピッチの基本と、環境に合わせた選び方の基準を解説します。
目次
ピクセルピッチとは?LEDの画質を決める仕組み
LEDディスプレイは、画面の表面に「LED電球(素子)」が縦横に無数に並んで構成されています。この「LED電球の中心から、隣の電球の中心までの距離」のことをピクセルピッチと呼びます。単位はミリメートル(mm)です。
例えば、LED電球の距離が10mm離れていると 「10mmピッチ」、2.6mmであれば「2.6mmピッチ」となります。

ピクセルピッチの数値が小さいほど、ひとつの面積の中で使用するLED電球(ピクセル数)が多くなり、高解像度(高画質)になります。
そのため、画面に近づいてもLEDディスプレイ特有のドット感が少なく、鮮明に映像を表示することが可能です。
ピッチサイズと「価格」の関係
「それなら、最も数値が小さい高精細なモデルを選べばいいのでは」と思われるかもしれません。
しかし、ピクセルピッチは導入コスト(販売・レンタル価格)に大きく影響します。
ピクセルピッチが小さくなるほど、同じ面積の中に必要なLED電球の数が増えるためです。
例えば、10mmピッチの場合、LED電球の数は1㎡あたり 約10,000個 に、2.6mmピッチの場合は、1㎡あたり 約147,000個(※10mmピッチの約15倍)になります。
電球の数が増えれば、それだけ使用する部材や基板の精密さが必要になり、価格も高くなります。予算内で最大の効果を出すためには、「ただ細かければ良い」ではなく、設置環境に見合った「最適なピッチサイズ」を見極める必要があります。
ピッチ選びの基準となる「適正視認距離」
ピッチ選びの重要な基準となるのが「適正視認距離(画面を見る人が、どれくらい離れた位置にいるか)」です。
画面からある程度離れる見ると、LEDの粒同士の隙間が目立たなくなり、1枚の綺麗な映像として認識できるようになります。
一般的に使用されるピッチサイズと、設置場所・用途の目安は以下の通りです。
ピッチサイズ | 適正視認距離(目安) | 主な設置場所・用途の例 |
|---|---|---|
1.2mm 〜 1.9mm | 約1.5m 〜 2m | オフィス / ショールーム / ホテルの受付など |
2.5mm 〜 3.9mm | 約3m 〜 5m | 展示会ブース / 屋内イベントステージ / 店舗のウィンドウなど |
5.0mm 〜 8.0mm | 約6m 〜 10m | ビルの低層階の壁面広告 / 商業施設の屋外サイネージなど |
10mm 〜 16mm | 約12m | ビル屋上の大型広告 / スタジアムの大型スクリーンなど |
例えば、ビルの高層階に設置する大型広告であれば、見る人は数十メートル離れているため、高価な2mmピッチを使う必要はありません。10mmピッチでも十分に視認でき、コストを大幅に抑えることができます。
機材選定時に知っておきたい知識
① 同じ画面サイズでもピッチによって「解像度」が変わる
液晶モニターとは異なり、LEDディスプレイは「画面の大きさ」と「ピッチサイズ」の組み合わせで全体の解像度(縦〇〇ドット×横〇〇ドット)が決まります。
同じサイズの大画面を作っても、ピッチが粗いと「細かい文字が潰れて読めない」という現象が起きることがあります。流したい映像に細かい文字やロゴが含まれる場合は、少し細かめのピッチを選ぶか、そのLEDの解像度に最適化された専用の映像コンテンツを制作する必要があります。
② オンライン配信やイベントでの「モアレ(干渉縞)」対策
LEDディスプレイをカメラで撮影してYouTubeなどで配信する際、画面に波のような縞模様(モアレ現象)が映り込んでしまうことがあります。
配信や撮影を伴う現場では、カメラのレンズを通してもモアレが出にくい「高リフレッシュレート」に対応した機材や、適切なピッチサイズを選択することが重要になります。
まとめ:予算と用途に合わせた最適なピッチ選びのために
コストを最適化し、意図した映像表現をするためには適切なピッチサイズを選ぶことが大切です。見る人との距離や設置環境にあわせた機材を選ぶことが、思い描いた通りの宣伝・演出効果を最大限に引き出すことへと繋がります。
当社は、お客様の「やりたいこと」にあわせて最適な機材の販売・レンタルをご提案するだけでなく、その機材の魅力を活かした映像コンテンツの制作までトータルでサポートできる体制を整えています。
「この場所に設置するなら何ミリピッチが良いか」「この予算でどこまでできるか」など、まずはお気軽にご相談ください。当社がお客様の理想の空間作りをサポートいたします。
